近年、生成AIはクリエイティブ業界において大きな話題となっています。
Illustratorにも新しい「テキストからベクター生成(beta)」機能が登場しました。
テキストを入力するだけで、AIが自動的にベクターイメージを生成してくれるこの機能は、デザインの効率化や発想の拡大にとても役立ちます。
本記事では、この機能の基本的な使い方から、プロンプトのコツ、そして実際にAIを活用してベクターを生成する方法までを詳しく解説していきます。
ぜひ最後まで見ていってください!
テキストからベクター生成(beta)とは
「テキストからベクター生成(beta)」は、Illustratorに搭載された最新のAI機能で、デザイナーが簡単にクリエイティブなベクター画像を作成できるツールです。
テキストの入力に基づいて、AIが瞬時に複数のデザイン案を提示し、その中から最適なものを選択して編集可能なベクターとして使用できます。
これにより、デザインの初期段階やアイデアのインスピレーションが迅速に得られるのが特徴です。
テキストからベクター生成はIllustratorのバージョンは2024 Ver.28.0以上で利用可能となります。
プロンプトのコツ
生成AIを活用する上で、プロンプト(入力するテキスト)の工夫が鍵となります。
以下は効果的なプロンプトの作り方のポイントです。
- 具体的で簡潔な指示
- 色や形状の指定
- 参考画像やスタイルの言及
具体的で簡潔な指示
例えば、「女性の顔、黒い髪」などの単語や「ピンクの花をテーマにしたシンメトリーなデザイン」など、曖昧な表現ではなく、何を作りたいか明確なデザイン指示を与えましょう。
色や形状の指定
使用したい色や形状を明確にすることで、AIがより意図に沿ったデザインを生成しやすくなります。
参考画像やスタイルの言及
どのようなテイストで作りたいか、既存のスタイルやアーティストの特徴をプロンプトに含めることで、AIが特定のデザイン感覚を取り入れやすくなります。
実際にAI生成してみよう
実際に「テキストからベクター生成(beta)」を使ってみましょう。
- 長方形ツールや楕円形ツールで図形を作成するとコンテキストタスクバーがでてくるので「生成ベクター(Beta)」を選択
- 生成したい内容を入力し、「生成」を選択
- 指定した内容に基づきイラストが生成
長方形ツールや楕円形ツールで図形を作成
図形を作成するとコンテキストタスクバーがでてくるので「生成ベクター(Beta)」を選択します。

生成したい内容を入力し、「生成」を選択

指定した内容に基づきイラストが生成
左右の矢印を押すと別のベクター画像の候補を出してくれ、その隣の「生成」を押すと新しい画像が生成されます。

また、作成された画像はプロパティの生成オブジェクトパネルから複数のバリエーションを選ぶことができるので、イメージに合ったものを選びましょう。

テキストからベクターを生成する際のオプション設定
テキストからのベクター生成は、先に説明した手順で簡単に行えますが、プロパティパネルの「生成ベクター(Beta)」より、「アイコン」や「被写体」、「シーン」などの生成タイプを変更することも可能です。

「毛糸で遊ぶ猫」より生成されたイラストの生成ベクターパネルのコンテンツの種類より「シーン」「被写体」「アイコン」を選択することができます。
自分が生成したい内容に沿って種類の変更が可能となります。

まとめ
Illustratorの「テキストからベクター生成(beta)」機能は、デザインの可能性を広げる強力なツールです。
プロンプトを工夫することで、AIがより意図に沿ったベクターを生成し、デザインの効率化に期待できます。
ぜひ、実際にこの機能を試して、自分のデザインに取り入れてみてください。
別投稿にてIllustratorの他のツールについても解説していますので、そちらもぜひチェックしてみてください!
コメント