みなさんは「DTP」についてご存知でしょうか?
今回はDTPについてどういった作業なのか、また、実際の作業の流れについて等を初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ぜひ、最後まで見ていってください!
DTPってなに?
「DTP(ディーティーピー)」とは、「Desk Top Publishing(デスクトップパブリッシング) 」の略で、印刷物全般をパソコン上で作成し、作成したデータを印刷して出力するまでの工程のことです。
以前は出版物のデザインに複数の専門家が各工程でかかわり、制作に多くの時間がかかっていました。
ですが、DTPの導入により、従来アナログで行われていた作業をデジタルで短時間で行うことが出来るようになりました。
主な印刷物
主な印刷物の例としては、以下になります。
- チラシ
- 名刺
- ポスター
- リーフレット
- 登り
WEBデザインとの違い
紙媒体を扱うDTPは、印刷後の修正ができないため、完成度の高い作品が求められます。
また、紙やインクの色にもこだわる必要があります。
対して、 WEBデザインはいつでも修正可能なため、コンテンツを随時アップデートすることができます。
ページに新しい内容を追加したり、新しいページを作成してリンクを貼ったりすることが可能です。
また、DTPでもWEBデザインでもPhotoshopとIllustratorを使用しますが、使い方や必要な知識は異なります。
DTPではデザインには主にIllustratorやInDesignを使用し、写真の加工にはPhotoshopを使用します。
一方、 WEBデザインではデザイン作成にPhotoshop、イラストやロゴの制作にIllustratorを使うことが多いです。
DTPのお仕事の流れ
それでは、ここからDTPのお仕事の流れについて解説していきます。
デザイン制作のご依頼が来ます。
依頼内容について擦り合わせをするため、打ち合わせをします。
制作物に必要な素材などを共有していただきます。
例)文字原稿、ロゴ、写真、イラスト素材、参考サイトなど
ヒアリング、共有物をもとにデザイン制作を開始します。
デザイン案を3つ初回提出します。
初稿で出したデザインに出された修正をもとに
ブラッシュアップをOKが出るまで繰り返していきます。
デザインが決定したら出力します。
プリンターかpdfで出力して文字校正を行います。
※校正とは・・・誤字や脱字がないかチェックすること
チェックが終わったら、印刷会社に出す入稿用のデータを作成します。
印刷会社にデータを入稿します。
印刷会社から印刷されデザインが届きます。
または、印刷会社から直接お客様のもとへ直接発送して完了です。
※テスト印刷の場合は制作者の家に届けます。
印刷物のルール
印刷物を作成するにあたって、必ず守らないといけないルールが存在します。
ルールについては、以下となります。
- Illustrator・Photoshop共に「CMYK」
- 塗りたし、トンボをつける
- 画像の解像度は350
- 線幅は0.25pt以下にしない
- 最低文字サイズは4pt
- サイズ単位は(mm)
こちらのルールをしっかり覚えておき、理解した上で印刷物を制作することが重要です。
入稿用のデータの準備について
入稿する際のデータの準備について、解説していきます。
ai入稿の場合
ai入稿の場合、ひと回り大きいサイズでアートボードを作成することがポイントです!
210*297mm(アートボードはこれより大きく)
91*55mm(アートボードはこれより大きく)
※特に大きければサイズ指定は無しで問題ありません。
pdf入稿の場合
pdf入稿の場合、そのままのサイズで制作します。
210*297mm
91*55mm
設定も以下の設定になっているか確認します。
- 裁ち落とし3mm
- CMYK
- 高解像度300dpi
データのアウトライン化
フォントがアウトライン化されていないと、設定していたものとは異なるフォントに置き換わってしまうことがあります。
レイヤーやオブジェクトのロックがかかっていたり、文字が隠れている場合など、アウトライン化をし忘れたフォントが印刷時に発見され印刷できなかったというドラブルを防ぐためにもしっかり確認しておきましょう。
画像のリンク切れ
Illustratorのデータ内に画像をリンク形式で配置している場合、画像自体を同階層のフォルダに保存し、一緒に入稿する必要があります。
もし一緒に入稿をしていなかった場合「画像リンク切れ」となり、依頼をした印刷会社で画像が正しく表示することができません。
印刷できないトラブルを防ぐため、画像の配置を正しく行う必要があります。
入稿方法
印刷会社に入稿する際、それぞれの印刷会社が指定した必要なデータをまとめてフォルダにまとめ、zip圧縮する必要があります。
基本的には
- aiデータ
- 確認用PDFデータ
- 配置画像
- 指示書
などが挙げられます。
まとめ
今回は、DTPについてどういった作業なのか、また、実際の作業の流れについて等を初心者の方にもわかりやすく解説していきました。
いかがでしたでしょうか?
DTPでは、WEBデザインとはまた違ったルールが存在しています。
きちんと理解した上で、ルールを守りながら制作していきましょう。
別投稿では、 Illustratorの操作方法や便利な使い方についてご紹介していきますのでそちらもぜひチェックしてみてください。
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